2018年2月28日更新

心ここにあらずの状態にある人への対処法をご紹介します。

心ここにあらずとは、読んで字のごとく、体はここにあっても、心がここにないという意味です。心がある一つのことにとらわれていて、目の前の現実を見つめられなかったり、集中できない状態のことを言います。

  1. 目次
  2. あなたの大切な人が、心ここにあらずの状態になってしまったときの対処法をお伝えする前に。
  3. あなたの大切な人が、心ここにあらずの状態になってしまったときの対処法
  4. まとめ

あなたの大切な人が、心ここにあらずの状態になってしまったときの対処法をお伝えする前に。

心ここにあらずになってしまっている人の心はなくなってしまったわけではありません。その人が置いておきたい場所に、心を置いてきたのだと考えるのが正解でしょう。心ここにあらずな状況に陥ってしまった人の状態を良く感じ取ってあげましょう。

気持ちが落ち込んでしまっていることを理解してあげて

なんだか遠くを見ているような、目に力がないような様子があったら、その人は今、心がそこにないのだと思います。何か、本人にしかわからないつらいことがあったのかもしれませんね。大切な人がそんな状態にいたら、なんとか助けてあげたくもなるでしょうし、もしかしたら寂しい気持ちになって、こちらまでつらくなってしまうこともあるかもしれません。

しかし、その人は今、何か理由があって、心を置いておきたい場所に置いてきたのだと考えてみてください。そのため、気合が入らず、気持ちが落ち込んでしまっている、気持ちを持ち上げる心意気がないのだと理解するのが良いかもしれません。

一番つらいのはその人であることをまずは受け入れて、心がここにないことを理解してあげることが大事です。人はそういうときもあるのだとわかってあげられているかいないかでは、相手にとって大きな違いがあるでしょう。

無理にやる気を出させたり、目の前のことに集中させるのは逆効果になることも

心が今ここにない人に、無理やりやる気を出させることは困難です。心がここにないことを理解して受け入れてあげられれば、無理にやる気を出させようなんてしないはずです。

また、なんとか心を取り戻そうと、無理に何かを与えたりすることも良くありません。心はここにないのですから、心をこめることはできません。無理強いは逆効果になり、どんどん相手を急遽な気分にさせてしまうこともあるでしょう。

誰でも起こりうる心のトラブルだと受け止めて、寄り添ってあげることが大事

心ここにあらずの状態は、成人している人なら多かれ少なかれ経験があるのではないでしょうか。あなたがその経験をしたとき、どうだったか覚えていませんか? 時間と共になんとなく癒されていったでしょうか? そのとき、誰かがそばにいてくれたでしょうか?

心がなくなってしまったような虚しい気持ちになることは、誰にでも起こりうる心のトラブルです。そのときに、本人にしかわからない苦しみがあります。できることなら、何も聞かずにそばにいて、寄り添ってあげてください。

時には一人になりたいと言われるかもしれません。そんなときはどうか、本人の意思を尊重して、少し離れたところから見守ってあげてください。いつでも味方だよと言い添えて。そうすることで、その人は安心して、自分自身の闇と向き合うことができるはずです。

あなたの大切な人が、心ここにあらずの状態になってしまったときの対処法

あなたの大切な人が、心ここにあらずの状態になってしまったとき、そのときあなたは、相手の辛さを受け止めてあげることが何より求められていることに気づくでしょう。そのあと、あなたは相手に寄り添いながら、相手の回復度に応じた対処をしていくことが望ましいです。

休養をとらせてあげること……旅行などもおすすめ

心がここにないときは、体もふわふわとして、体調を崩しやすく、病気にもなりやすいときと言えます。あなたは全力で相手に休養をとらせることが先決です。心身ともに、疲れ果てているのかもしれません。

そして、少しゆっくりさせてあげることで、回復の兆しが見えてきたら、リフレッシュさせてあげることもおすすめです。近場に旅行するなど、ふと心が戻ってきそうな魅力的な休養を提案してみてはいかがでしょうか。

日常生活を見直したり、充実させてあげる

無理のある毎日は心身ともに疲弊させます。日常生活はその人にとって負担になっていないでしょうか。手伝えるところは手伝ってもいいですし、お金に余裕があれば、プロの手を借りることも良いでしょう。ヘルパーさんなどに頼めることはお願いするのも良いでしょう。

他にも、日常的に使用するグッズなどを充実させてあげたりすると、生きやすくなることもあるでしょう。とにかく、心ここにあらずのときは、日々の生活のサポートが大切です。その人にとって生きやすい環境を整えてあげることができたら、力になるのではないでしょうか。

少しずつ趣味の時間を増やしたり、小さな目標を持たせてあげる

回復が進んできたと思ったら、少しずつ趣味の時間を増やしたりして、日常にキラキラしたものを演出してあげましょう。本当に小さな目標を立ててあげることもいいかもしれません。「買い物に歩いていく」「キッチン周りをぴかぴかにする」などといった小さな目標で構いません。

また、余談ですが、精神的に参っているときは、単調な作業を繰り返すことが癒しになることがあります。一部分だけの掃除や、野菜のみじん切り、編み物など、その人が楽しく集中できることや作業を提案してみるのもいいかもしれませんね。

まとめ

心ここにあらずの状態の人を無理に引きずり上げるのは良くありません。その人のペースで、少しずつ回復させてあげることです。あなたはそのサポートを、時間をかけてじっくり担うことです。それがその人にとって、暖かい力になることでしょう。