2018年6月3日更新

白黒はっきりさせたい人の心理と性格を紐解く!

曖昧、グレーゾーン、大嫌い! 白黒はっきりさせないと気が済まない! こういう人っていますよね。ここでは、白黒はっきりさせたい人の性格や心理について見ていきます。

  1. 目次
  2. 白黒はっきりさせたい人の性格や心理状態とは?
  3. 白黒はっきりさせないと気が済まない人へ……曖昧な捉え方のすすめ
  4. まとめ

白黒はっきりさせたい人の性格や心理状態とは?

なんでも白黒はっきりさせないと気が済まない人は、非常にまじめで正義感が強いのですが、あまりにもそれが行き過ぎているため、気難しい人だと周囲から思われてしまうようです。

曲がったことが大嫌いな、まっすぐな性格

なんでも白黒はっきりさせないと気が済まない人というのは、答えを明確にしないことに嫌悪感を抱くようです。なぜ曖昧なままにするのだ、と怒りをあらわにすることもあるでしょう。

曲がったことが大嫌いで、とにかく真面目に、まっすぐ意見を述べます。それはいつだって正論です。当人にとっては、それが正義ですが、一緒にいる人にとっては心が休まらないと思われることも。

柔軟性に欠け頑固な性格

彼らは非常に頑固です。まっすぐしか歩けない人だと思ってください。電車が敷かれたレールの上しか走れないのと同じです。

行き先がまっすぐ行った先ならば良いでしょう。しかし、曲がりくねった道の先が目的地であることも、人生においてはいくらでもあります。そんなとき、彼もらの頑なさがネックになります。柔軟性のない考え方は、時に自分の首を絞めるのだということを、彼らはわかっていないのかもしれません。

気難しいため、周囲に気を遣わせてしまう

さて、彼らはそんなわけで、非常に気難しい性格だと周囲から思われており、常に警戒の対象にされているようなところがあります。ニュアンスを大事にするような、白黒はっきりさせない方が上手くいくような場面でも、答えを明確にすることを求めてくるので、周囲の方が気を遣って疲れてしまいます。

例えば恋愛映画に対する感想は人それぞれです。涙を流しながら感動に浸る人もいれば、気付いたら終わっていたとあくびをしながら映画館を後にする人もいます。涙を流すまではいかなくても、それなりに感銘を受ける人もいれば、途中で少しだけ飽きて寝てしまったけど、総合的には良かったという感想を持つ人もいます。

このように、感じ方、捉え方は人それぞれであり、それを暗黙の了解として受け入れ合ってこそ、成り立つのが人間関係です。しかし、まっすぐすぎる人にはそういった曖昧さ、グレーゾーンが理解不能なので、一緒にいる側の方が表現に気を遣い、疲れてしまうことが多いのです。

物事を多角的に見ることができない

彼らは非常にまっすぐな人です。目の前のことに猪突猛進で、自分の分野では抜群の能力を発揮するでしょう。しかし、物事を多角的に見ることができないという欠点が、彼らの首を確実に締めているのです。

白黒はっきりさせないと気が済まない人へ……曖昧な捉え方のすすめ

どうしても物事を「良い」か「悪い」かはっきりさせないと気が済まない……でも、この性格が原因で、人間関係がぎくしゃくする気がする、と悩むあなたへ、曖昧な捉え方のすばらしさをお伝えします。

なんでも明確な答えを出すことは、とても素晴らしい事! 正義感の強さに自信を持って!

白黒はっきりさせ、明確な答えを出すということは、潔く、素晴らしい信念です。あなたは正義感の強い立派な人です。このことには、是非自信を持ってください。あなたは、他者から絶大な信頼を得ることのできる人なのです。

その上で、物事にはグレーゾーンが存在することを認識することができたら、もっと素晴らしい人になれるのではないでしょうか。世の中にはいろいろなタイプの人がいて、曖昧さを含めた、いろいろな答えが溢れていることを知ることが大事です。

もちろん、あなたはあなたの答えを胸に抱き、それを誇りに生きればいいのです。ただ、自分とは違う人もいるのだということ、つまり、信念を敢えて持たず、流れるままに生きることを良しとするような人もいることをわかっておくだけで良いのです。

肩の力を抜いて見渡す空は美しいものです

信念を持たず、明確な答えなんてナンセンスだという人たちを見てみてください。あたなにとっては、彼らは人生を舐めているように見えるでしょうか。しかし、あてもなく流されるように生きる、流浪人のような彼らにもまた、素敵な魅力があります。

彼らは、肩に力が入っていないため、他者に緊張感を与えないという、穏やかな魅力を持っています。誰に対してもストレスを与えることなく、ダメなことも良い事も全部受け止めてくれるような安心感。競争事には目もくれず、ただ空を見上げてその美しさに浸る。人生には、そんな楽しみ方もあるのです。景色がきれいだなと思う心の豊かさを、あなたはどう思いますか?

幅広いグレーゾーンの美しさ、優しさについて知ろう

鉛筆デッサンに例えてみましょう。画材は鉛筆のみで、奥行きのある立体的なデッサンに仕上げていくには、幅広い濃淡が必要になります。光があたっているところは限りなく白に近い色で、影となっているところは、濃い鉛筆で真っ黒に塗りつぶしていきます。

この濃淡の使い分けが上手ければ上手いほど、すばらしい作品が仕上がるというわけです。濃い色だけでも、淡い色だけでも、物足りない仕上がりになってしまいます。さまざまなグレーを使いわけることで、味わいが生まれるのです。

人の心もまた、グレーゾーンを必要としています。いわゆる、心の機微です。優しさにも、励ますこと、見守ること、そばにいることなど、いくつもの種類があるのです。そのことをわかると、人の心の深さにもっと魅了されるようになるでしょう。

まとめ

白黒はっきりさせなければいけない問題というのももちろんあります。しかし、人生、曖昧さを持たずに生きていると、疲れるだけですし、グレーを知らないことで損をすることも多くあります。是非、グレーゾーンの大切さについて、今一度考えてみてくださいね。