2017年4月10日更新

やたらと自分を卑下する人…。卑下する人の心理や特徴を考えます!

誰かと関わっていると「私は全然ダメなんだ、無理だわ」など、やたらと自分を卑下する人に出会うことはありませんか?あまりにも卑下されると何て返したら良いのかも戸惑いますし、こちらまでネガティブな気分になってしまうこともあります。そこで、今回は自分を卑下する人の心理や特徴について考えていきたいと思います。

  1. 目次
  2. 自分を卑下する人としない人、その行動の違いとは?
  3. 愛情不足が影響することも…
  4. 自分を卑下する人の心理や特徴とは
  5. 卑下に追い打ちをかけるのはNGです!
  6. 卑下する人は、自分を守っている

自分を卑下する人としない人、その行動の違いとは?

卑下しない人は、一瞬は自分のことを卑下したとしても素早く気持ちを切り替えることが出来るので、同じようなミスをすることがなく失敗も次への糧として活かすことが可能なのです。その一方で何かと自分を卑下する人というのは、ひとつの失敗を自分の性格のせいだと結論を出してしまい、それ以上の対策を取ろうとはしません。自分自身ではこれ以上どうすることも出来ないと考えてしまい、誰かに助けてもらうことばかりを期待してしまいます。

愛情不足が影響することも…

幼少期に親から十分な愛情を注がれずに育ってしまった場合などには、自分自身の存在意義を上手く見出すことが出来ずに卑下してしまう性格になってしまうこともあるようです。その結果として、自ら行動することに恐れを感じ自分の殻にこもってしまいがちに。しかしながら、周りの誰かしらがフォローをしていくことで徐々に考え方が柔軟になっていくこともあります。

自分を卑下する人の心理や特徴とは

それでは、自分を卑下する人にはどのような心理や特徴があるのでしょうか。挙げていきましょう。

イメージコントロール(できない自分をアピール)

自分のことを必要以上に卑下する人というのは、相手に対してイメージコントロールをするために敢えて「できない自分」をアピールしている可能性が考えられます。

自分を必要以上に卑下しておけば、相手にそれなりの優越感を与えることが出来ますよね?その優越感が結果として自分が好かれる要素に繋がるため、できないフリをしておくのです。

例えば、最初からできる自分をアピールしていれば何か期待を裏切ってしまった場合に周囲に与えるダメージは大きいものとなってしまいますが、初めからできないアピールをしておけばダメージも小さくて済みます。尚且つ優越感を与えることにもなるので、自分にとっては居心地のいい場を作ることが出来るのです。

このように、卑下することでイメージコントロールをすることを心理学の分野では「自己卑下的自己呈示」と呼ぶのだそう。このタイプに多いのは、相手に合わせて見せたい自分を演じることに長けている人だそうです。

ラクな環境で生きていきたい

イメージコントロールによるメリットは他にもあり、それは自分にとってラクな環境で生きていけるようになるということです。

人は誰でも「私はこのような人間である」といった自己概念を持っているもの。そして、この自己概念を他人にも認めてもらいたいという欲求を持っています。自尊感情の低い人の場合だと「私はできない人間だ、ダメな人間なのだ」といった自己概念を持ち、周りにも自分がダメな人間であるということを認めて欲しいといった欲求を持つようになるのです。こんなことをすれば、周囲からバカにされたり見下されるだけなのでは?と普通は思いますよね。しかしながら、これが本人としてはラクな方向へと転がっていきます。
例えばダラダラと仕事をしていたり、だらしのない生活を送っていたとしても「あの人はダメな人だから…」といった言葉で片付けられ、周囲の人間が自然とフォローするようになるでしょう。このようにして、ラクな環境で生きていけるようになるのです。

安心感を得たいと思っている

自分を卑下することが安心感に繋がるとは一見考えにくくもありますが、結果として安心感に繋がることがあるのです。
例えば、それなりの自信はあるものの敢えて卑下することによって相手からの「そんなことないよ、大丈夫だよ」といった言葉を期待している心理があります。きっと、過去の自分を思い返してみると「そんなことないよ」と言って欲しいがために卑下するような発言をしたことがある人は少なくないのではないでしょうか?そんな安心感を得たいがために、自分を卑下するのです。

予防線を張っている

自分を卑下するような発言をすることは、予防線にもなります。自分が苦手とする分野において挑戦する時にも、上手くいかなかった場合「あぁ、やっぱりダメだったか…」と自分に与えるダメージを最小限に減らすことが可能です。

卑下に追い打ちをかけるのはNGです!

自分を卑下する人というのは、すぐにネガティブな発言をします。だからといって、その卑下をする発言に対して追い打ちをかけるようなことは絶対にダメです。
彼らは自らが発言する分には良いのですが、他人から「本当にダメだよね」などと言われてしまうと想像以上に落ち込んでしまいます。その人の性格によってはかなりのダメージを負ってしまうことが考えられるので、それなりに周りが気遣ってあげなくてはなりません。卑下に追い打ちをかけるような発言は、絶対に止めましょう。

卑下する人は、自分を守っている

何かと卑下する人というのは、他人をイメージコントロールしたり予防線を張ることによって自分自身が傷付かないように守っている人が多いです。自分を卑下する人にはそれなりの苦悩もありますので、上手くフォローをしてあげましょう。