2017年1月18日更新

打算的な人の特徴から心理まで

打算的な人の特徴

状況に応じて損得勘定をしてしまうことは誰にでもあります。
ですが、それだけで答えを出すことはほとんどありません。周りとの兼ね合いや影響、それによって考えられる変化など、さまざまなところまで考慮して、最終的な決断を下すので、場合によっては、自分が損をする答えを出すこともあるのではないでしょうか。
しかし、打算的な人は違います。
常に損得勘定をしていて、判断基準は自分にメリットがあるかそうでないかのみ。気持ちいいくらい、ぶれることがありません。
そんな打算的な人の心理や特徴とは、一体どんなものなのでしょうか。

  1. 目次
  2. 打算的な性格とはどんな人?
  3. 打算的な人の特徴とは
  4. 打算的な人の心理とは
  5. 打算的な人との付き合い方はどうすればいい?
  6. 実は、打算的な人に害はありません

打算的な性格とはどんな人?

打算的な人とは、常に損得勘定をしている人のことです。
人付き合いや、その場の選択など、すべてにおいて自分にメリットがあるかどうかで判断します。
たとえば、ご馳走してくれる人からの食事の誘いは受け入れるけれど、割り勘や奢らなければいけない立場の食事には参加しないなど。
本人には打算的だという自覚がない場合も多いのですが、周りからははほぼ間違いなく「あの人は打算的だ」と思われています。

打算的な人の特徴とは

打算的な人には、傍から見てもわかりやすい特徴がいくつかあります。

相手によって態度が全然違う

打算的な人は、自分にメリットがあるかないかで物事を判断します。
人間関係においてももちろん同じで、メリットがある人とは仲良くし、そうでない人とは距離を置きたがるのです。メリットがなくても気が合うのなら仲良くすればいい、ましてやわざわざ距離をとる必要はないだろう、と、普通の人なら考えるかもしれませんね。
ですが、打算的な人は、メリットのある人との縁を強めたいので、誰かのために使える時間は、集中してその人にあてたいのです。
つまり、損得勘定をするだけでなく、メリットがあると判断できる人のことは、どうあっても逃したくないと考えるのも、打算的な人の特徴だといえるでしょう。

友達がいない

打算的な人には、友達がほとんどいません。
メリットのある人としか付き合おうとしないのですから、当然かもしれませんね。
ですが、人間関係が荒れているというイメージもなく、表面的にはとても穏やかでしょう。これは、メリットのある人に対しては下手に出て当たり障りのない対応をしますし、そうでない人に対してはそもそもあまり深く踏み込まないので、衝突のしようもないからです。
ですが、損得勘定の入った人間関係と、そうでない友達づきあいは、醸し出す雰囲気がまるでちがうもの。友達といるときに出るような、リラックスした雰囲気が打算的な人から感じられることはまずないのです。

打算的な人の心理とは

性格が打算的な人は、考え方や思考、心理も独特です。

ルールやモラルは二の次

打算的な人にとって、判断基準は損得勘定のみです。
つまり、自分が得をするかどうか、メリットがあるかどうかがすべてであり、そのほかはあまり重要視されません。すなわち、ほかの人がなによりも大事にするだろうルールやモラル、協調性なども、打算的な人にとってはそれほど大事ではないということ。場合によっては、平気で破るでしょう。
ただし、たいていの場において、ルールなどをないがしろにすることは、”損”となります。そのため、実際にモラルを破るところを目にする機会はあまりないかもしれません。

今が良ければすべて良し

打算的な人が常に損得勘定をしていることは何度も述べましたが、これは、得をしたい気持ちが強いのはもちろん、同じくらい損をしたくない思いがあるからです。
そのため、損して得とれということができません。つまり、あとでどれだけ大きなメリットがあるとしても、今ちょっとした損をするのは嫌なのです。
そのため、現在のメリットのみを追求して、大きな幸福を自ら逃すということも。
ただし、本人の意識としては、将来のメリットをあきらめたつもりはまったくなく、今も得して、未来でもさらに得しようという感覚でしょう。

打算的な人との付き合い方はどうすればいい?

打算的な性格の人との接し方はどうすればいいかですが、これは、まずその心配が必要かどうかによって変わってくるでしょう。
なぜなら、打算的な人は、自分にメリットがある人とは付き合いたがりますが、そうでない人とはあまりかかわろうとしないから。
もし、相手があまりあなたと仲良くしたがらないようなら、あなたも無理をして付き合う必要はありません。
普段あまり親しくしていなくても、たとえば仕事でグループを組むなど、必要な状況になれば相手から距離を縮めてくるでしょう。

では、相手があなたと仲良くしたがる場合ですが、このケースもあまり難しく考える必要はありません。
理由は、相手はなんとしてもあなたと仲良くしたいと思っているから。つまり、少しくらい態度が冷たかろうと、言葉を間違えようと、向こうはそうそう気にしないのです。もちろん、わざと冷たくするのはいけませんが、あまり親しくない人だからといって気をつかいすぎることもないでしょう。

また、打算的な人は、損得に限り、物事の計算、判断に長けています。
もし、なにかに迷ったときは、ぜひその人に相談してみてください。きっと、あなたにとって一番いい結果が得られる手段をアドバイスしてくれるはずです。

実は、打算的な人に害はありません

あの人は打算的な人だ、と聞くと、まるで悪口のような印象を受けるかもしれませんね。たしかに、自分がそういわれたとしたら、あまりいい気はしないのではないでしょうか。
しかし、打算的な人は、あなたを陥れたり、裏切ったりするわけではないのです。それどころか、自分の気持ちにとても素直な人なので、裏表がなく、わかりやすいといえます。ある意味では、とても信用できる人だといえそうですよ。
ですから、身近に打算的な性格の人がいたとしても、そして、あなたと仲良くしたがったとしても、それほど怖がる必要はありません。
関係性の主導権はほぼ間違いなくあなたが握れますから、自分が心地よいと感じる距離を保って付き合いましょう。