2017年3月9日更新
謝らない人って、どうなっているの?その心理も教えて
何か悪いことをしたり周りに迷惑をかけるようなことをしたとしても、頑なに謝らない人っていませんか?相手に悪いことをしたら謝るのが基本ですし、大人なのだから周囲と円満な関係を保つためにちょっとしたことでも謝罪の弁を述べる人が多い中、なぜ素直に気持ちよく謝ることが出来ないのでしょうか。謝らない人の心理や対処法などを考えていきたいと思います。
謝らない人の心理とは
そもそも自分は悪いと思っていない
相手や周囲の人間を傷付けたり迷惑だと思われていたとしても、本人としては自覚がなくそもそも自分には非が無いと思っている場合があります。悪いことをしているつもりはなくて考えを改める気もないのですから、そんな人が謝ることは決してないでしょう。むしろ自分は正しいことをしていて発言や行動に関しても正しいと思っている強い自己肯定感を持っている人ほど自分に非があるなんて考えようともしません。これまで生きてきた中で成功経験が多く周りから否定されることが少なかった場合には、このような謝らない人という人格を作ってしまいがちです。
プライドが高くて、負けず嫌い
プライドが高い人というのは、基本的に謝るのが恥ずかしかったり屈辱的だと思っている人が多いです。また、プライドが高い人ほど勝負ごとに負けるのが嫌いな負けず嫌いの性格の人が多いのも事実です。とはいえ、プライドが高い人というのは自分が間違っていることを認識している場合はあります。認識はしているものの謝るといった行為で自分の負けを認めることが嫌で、素直に謝ることが出来ないのでしょう。いくら間違っていたり悪いことをしたとしても、その考えを覆すことが出来ずに本人の中でも葛藤を繰り返している場合も少なくありません。プライドが高く負けず嫌いな性格だと、自分の意志とは反対の行動に出てしまうことがあるのです。
図々しくて、相手のことを考えられない
謝らない人の中で最も厄介なのは、図々しい性格の持ち主で相手の気持ちを考えられないタイプの人間です。「謝る」といった行為自体を、今までしてこなかったのかもしれません。謝ることをしてこないで生きてきた人は、謝るといった行為の大切さや必要さを分かっていない場合が多いです。そのため、それが人間関係を築いていくことに必要なものなんだといった意識を持っていない可能性があります。性格的に図々しくなってしまうと自分に相手の言動を合わせてもらうことが当たり前になってしまったり、周囲の人間が自分に合わせることが当然だといった意識を持っているため性格が自己中心的になってしまうことが多いです。
どうしても自分の意見を押し通したい
悪いことかもしれないと思っていても、どうしても自分の意見を押し通したくて譲れないといった場面で謝れなくなってしまう人もいます。ここで謝ってしまったら自分の意見が通らず、相手の意見に従わなければならない。そうなってしまっては困るので、謝るといった行為では引くに引けない状態です。自分の意見を曲げることが出来ずにどうしても通したい場面では、あえて謝ることを避ける場合もあります。
責められたくない
今まで褒められることが多く誰かに責められるような経験をしてこなかったので、責められたくないという気持ちやミスを認めたくない一心で謝れない人もいます。
責任を取りたくない
ミスや間違いを素直に認められない人は、自立が出来ていない傾向にあることも多いです。今まで周囲の人間が手を差し伸べたり何とかしてくれていたために、自分で責任を取った経験がない。そのため責任という言葉にひどく拒否反応を示し、謝るといった行為自体を避けてしまうのです。
最近、謝らない人が増えている!?
ここ最近、謝らない人が増えている傾向にあるようです。例えば、街中で人とぶつかった時に「すみません」の一言が言えない。どう考えても本人に非がある場合でも頑なに謝らないなど。どうして素直に謝ることが出来ないのでしょうか?何か悪いことをしてしまった時には、謝った方がお互い気持ちよく過ごせるのに。
謝れないのは、病気のせいかも!?
自己愛性人格障害という病名を聞いたことがありますか?この自己愛性人格障害の場合、自分は常に正しいため謝る必要などないと考えています。悪いことをしたら謝るべきだといった認識はあるのですが、自分は正しいと思っているために謝ることをしないのです。また、自分は完璧なので謝るような間違いなど犯さない存在でなければならないといった意識を抱えている場合もあります。ですから、もしも謝らなければいけないような状況に遭遇したときに逃げ出したり他人のせいにしたり自分を正当化することがあります。もしも頑なに謝らない人に遭遇したら、こういった病気があるということも頭に入れておくと良いでしょう。
謝らない人への対処法とは
同じレベルで考えない
悪いことをしても謝らない相手に対して苛立ってしまうということは、相手と同じレベルまで自分が下がってしまっている証拠です。謝らない人は頑なに謝らないのですから、同じレベルで対応するのを止めて諦めてしまいましょう。
自分は謝れる人間になる
謝らない人を前にすると、なんだか腑に落ちないと感じることも多いですよね。せめて、自分だけは他人に嫌な思いをさせないように謝れる人間になりましょう。謝れない人を反面教師にして、自分は成長するのです。
諦める
謝れない人に遭遇したら「あぁー、この人は謝れない人なんだな」と諦めてしまうのも一つの手段です。嫌な思いはするかもしれませんが、仕方ないと諦めてしまいましょう。
謝らない人の心理を把握しておこう
悪いことをしたり周囲に迷惑をかけたとしても、謝らない人というのは存在するものです。そんな謝らない人の心理を少しでも把握しておけば、自分もあまり嫌な思いをせずに過ごせるかもしれませんね。せめて、自分だけは素直に謝れる人間になっておきましょう。