2016年11月30日更新

虚言癖ってなに?虚言癖の人の特徴と対処法を知って上手に付き合おう

虚言壁

あなたの周りにマンガに出てくる人のように信じられないくらいあり得ない嘘を平気でつく人はいませんか?その人はもしかしたら虚言癖かも。虚言癖のある人の特徴と対処法を知って上手に付き合っていきましょう。

  1. 目次
  2. 虚言癖とは
  3. 虚言癖を引き起こす原因
  4. この人は虚言癖!?虚言癖のある人がつくウソ
  5. 病気の可能性も
  6. 虚言癖のある人との上手な付き合い方
  7. 虚言癖の人と上手に付き合おう

虚言癖とは

虚言癖とはどうしてもウソついてしまうという人間の性質を表している言葉です。
小さかれ大きかれウソをついた事はありますよね。大人の事情でウソをつかなければならなかったり、自分を守るためにウソをつかなければならなかったり様々な事情はあると思います。その場合ウソをついてしまっているという自覚があり、ウソをついたらどうなるのかを考え後で帳尻を合わせたりするものです。
しかし虚言癖のある人は自分がウソをついている自覚がありません。ウソが過剰になり人を傷つけたり迷惑をかけているにもかかわらず平気な顔でウソをつきます。何に対してもウソをつくので話がとんでもない方向性に行ったり噛み合わなかったり
します。

虚言癖を引き起こす原因

常に一番でいたい

常に自分が一番でいたいがためにウソをつきます。自分はなんでも知っている、自分が一番できる、自分が一番可愛いなど、他人と比べて常に自分が優位に立ち優越感に浸りたいのです。他の人が注目される事を嫌い、常に自分が一番でいたいがために話を大きくしたり、ありもしない事を話したりして自分に注目を集めようとします。

かまって欲しい

子供が幼稚園に行きたくない時、お腹痛い振りをしてお母さんの気を引こうとしたり、かまって欲しい時に駄々をこねたりするような行動をしますよね。それの延長線上のような行動をします。かまって欲しいの自分のそばから離れないように仕向けたり、常に自分を心配して欲しいからといってウソをついたりします。
この場合、たいがいネガティヴな発言をして人の気を引こうとします。

プライドが高い

プライドの高さで自分を守ろうとしている人は虚言癖になりやすいと言えます。プライドの高い人はプライドを傷つけられる事をとても恐れています。それが故に何がなんでも自分を守ろうとしてウソをつくのです。
特にお金や地位に関して余裕がないのにウソをついて見栄を張る傾向にあります。本当はお金がないのにあたかもお金持ちかのような口ぶりをする、実力がないのに自分は出来る人を装うなど、ウソをついてでも常に人よりも上にいる立場になるように話をします。

この人は虚言癖!?虚言癖のある人がつくウソ

明らかにウソだというウソ

誰が聞いてもウソだとわかるウソを平気でつきます。

人を傷つけるウソ

虚言癖の人は人を傷をつけるウソをついたとしてもなんとも思いません。人が傷つこうとそんなことは構わず自分さえよければ良いと思っています。

ウソをついている事を認めない

虚言癖の人はウソをついているということを認めません。話しのつじつまが合わない、話しが噛み合わないということがあったとしても自分のウソを押し通そうとします。

ウソをついている自覚がない

ウソをつく事が日常的になっているため、本人にウソをついているという自覚がなくなってしまっています。

病気の可能性も

パーソナリティ障害(人格障害)という言葉を聞いたことがありますか?
パーソナリティ障害とは、人とは違う行動や言動、考え方をして周りを困らせてしまうケースに診断されるものです。物の考え方、捉え方、感情のコントロール、対人関係、衝動的な行動といったようなパーソナリティ機能(人格機能)に障害がある事を示します。
中でもウソをつく症状が出るパーソナリティ障害に、「演技性パーソナリティ障害」「自己愛性パーソナリティ障害」という名のものがあります。
演技性パーソナリティ障害は、過剰なほどの虚言をしたり、性的な誘惑といった症状が見られます。自分の存在を相手に認めてもらう事で自分を保っています。
自己愛性パーソナリティ障害は、ありのままの自分を愛することができず、自分は偉大でなければならないと思い込む障害で、自分が偉大であると特別扱いを受けるために自分を過大評価し、人に対し尊大な態度をとったりします。他人の気持ちには無頓着で自分の理想を追い求めます。

虚言癖が過度になると、こういったパーソナリティ障害に分類される場合があります。

虚言癖のある人との上手な付き合い方

話を聞き流す

この人ウソをついているなと思ったら否定も同意もせず聞き流しましょう。たいてい自分に興味を示して欲しいがためにウソをつきます。それに乗っかってしまうと喜んでまたこちらの気を引こうとします。一度ウソが通るとどんどんエスカレートしますので、そうなる前に「そうなんだ」と言ってそれ以上話を膨らませないようにしましょう。

共感しない

虚言癖がある人が言ったウソに対して「私もそう思う」共感したり、「すごいね」など褒めたりしないようにしましょう。社交辞令だとしても決して共感してはいけません。共感したり褒めたりする事はその人の思うツボで、どんどん調子に乗り出します。共感して信じてもらえると思われてしまったら面倒なことに巻き込まれかねません。そうならないためにも言われた事に対して共感の意思を見せないようにしましょう。

できるだけ早めに離れる

この人虚言癖があるなと思ったらなるべく関わりを持たないようにし、面倒なことに巻き込まれる前にその人から離れましょう。

虚言癖の人と上手に付き合おう

虚言壁の人は実は自信がなく、ありのままの自分を認める事ができません。なので自分を良く見せたい、他人と比べて自分が優れていたい、過度に期待に応えたいと思う気持ちを強く持っています。虚言壁があるなと思ったら、言っていることを聞き流しましょう。いちいち突っかかったり、自分の方が優れているという態度を示すと虚栄心がエスカレートし、ウソにウソを重ねます。ウソを言っていると思ったら、「そうなんだ」と褒めもせず、深入りしないような態度で返しましょう。