2017年4月13日更新
内弁慶になってしまう心理や原因、治す方法について
あなたは、内弁慶という言葉を聞いてどのような人を思い浮かべますか?また、内弁慶という言葉の意味を正しく把握しているでしょうか。今回は、内弁慶になってしまう心理や原因、そして克服をしたり治す方法について考えていきたいと思います。
そもそも、内弁慶とは
内弁慶とは、どのような状態のことを示すのでしょうか。よく「内気・人見知り・臆病」などといった性格だと把握している人が多くいますが、これは間違っています。
本当の答えは「家や組織の中では弁慶のように強気に威勢よく振る舞うのだけれど、外に出てしまうと気が弱くなったり意気地が無くなる人」のことを表した言葉なのです。家族などに対して見せる顔と、外部での表向きな顔が異なります。
内弁慶になる人の心理や原因
まずは、内弁慶な人の心の中を覗いてみましょう。
家庭では別の顔
ご近所さんから「あなたの旦那さんは、いつもニコニコしていて羨ましいわ」などと羨望の眼差しを受けることがあります。しかし、そういう旦那さんに限って家の中では何かに怒ってばかりいたりイライラしていたり仏頂面をしているといった極端な場合も少なくありません。家では笑顔を見せたり声を出して笑ったりすることなど滅多に無いのに、玄関から一歩外に出るとガラリとイメージが変わるのです。
子供の頃の親との関わりが関係しているかも
外面は良いのに家庭では悪態をつくような人は、子供の頃の親との関わり方が関係しているとも言われています。子供の頃に自分の主張を否定され続けて育った人というのは「自分の意見や道は親が決めるものだ」と考えるようになり、意思表示することを諦めてしまいます。そのような人がやがて大人になって家庭を持った時、自分が親にされてきたように「身内は自分の意見を聞くものなんだ」といった考えが埋め込まれているため、パートナーや子供に対して横柄な態度を取ってしまうのです。
その一方で外に出てしまうと身内の世界ではないので、自分の意見や主張を押し付けることなく「嫌われたらどうしよう」などといった気持ちが働いて、遠慮がちでサービス精神に溢れた良い人へと変貌して振る舞ったりします。
内弁慶の最悪なパターン
家庭の中では笑顔を見せずにイライラしたり仏頂面で相手かまわず悪態をついているような人間が、外では良い人のように微笑んで穏やかに過ごしているのですから、その差によるストレスというのは計り知れないでしょう。
それでは、そのストレスが何処で発散されるかと言えば…やはり、家庭の中になりますよね。そのストレスが大きければ大きいほど家の中での爆発も大きなものとなり、最悪なパターンが暴言や暴力に走ってしまうことです。
時折、DV(ドメスティックバイオレンス)に関するニュースを目にしたとき「仲のいい夫婦に見えました」などと言われていることが多々あります。DVの元というのは、我慢の爆発です。自分の評価を良くするためなのか外ではやたらと褒めたり媚びたりするような様子が見られた時には内弁慶である可能性が高いので、恋人として選ぶには注意が必要でしょう。
内弁慶は、気にしすぎるのも良くありません!
内弁慶であるというのは時として厄介なこともありますが、ひとつだけ確かなことがあります。それは、どこの家庭にでもありうるということです。どこにでも発生すべき問題、要するにさほど重大なことではないということです。そう考えると、少しは気持ちが軽くなりませんか?
内弁慶というのは、恐らくあなたの知り合いや同僚にも多く存在している可能性がありますし、何よりも内弁慶であることによって人間関係が上手くいっているのであれば良いのではないでしょうか。
それでも治したいのであれば、どのような治し方がある?
内弁慶を治すためには、どのような治し方があるのでしょうか。克服する方法について考えてみましょう。
いい格好をしようとしないこと
内弁慶を治したいと思うのであれば、いい格好をしようとしないことが大事になってきます。いい格好をしようと意識すればするほど相手によく思われるような行動を無理をしてでもしてしまいがちですし、結果として素の自分を隠していることへのストレスは大きくなってしまいます。我慢をするほどに、家に帰ってからそのストレスが爆発してしまい内弁慶となる原因となってしまうわけです。他人から好かれることは大切ですが、取り繕っていい格好をしても虚しくなるだけです。なら、いっそのこといい格好をしようとするのを止めてしまいましょう。
家でも自然体でいること
家庭に帰った途端に態度を豹変させてしまうから内弁慶になるわけで、家に帰っても横柄な態度を取ったり威張ることなく自然体でいることが出来たのなら内弁慶ではありませんよね。ですから、自分が内弁慶で克服したいと思うのならば家での態度を改める努力をしましょう。
ある程度の内弁慶は仕方がない
ある程度、内弁慶になってしまうことは仕方がありません。なぜなら、外で良い顔をしておかないと人生を上手く渡り歩いていくことは出来ないからです。ある程度の内弁慶は仕方ないと考えつつも、態度を改めるように心掛けていきましょう。
内弁慶は意外と多く存在する
内弁慶の正しい意味を理解することはできましたか?内弁慶な人は、意外と多く存在するものです。しかし、気持ちをニュートラルに保つことが出来れば克服することも可能だと思います。態度を改めつつ、今一度内弁慶について考えてみましょう。