2016年12月9日更新

人の名前が覚えられない人の原因と対策

名前が覚えられない

新しい仕事先でなかなか人の名前が覚えられない、毎日会う人なのになかなか名前が出てこない。これって老化なの?病気なの?名前が覚えられない原因と対策を知って悩みを解決しましょう!

  1. 目次
  2. なぜ名前が覚えられない?原因は?
  3. 名前が覚えられない。これって病気?
  4. 年齢とともに記憶力が低下するはウソ
  5. 人の名前を覚えられない時の対策
  6. 相手の名前を積極的に覚えよう

なぜ名前が覚えられない?原因は?

興味がない

名前が覚えられない一番の原因は相手に興味がないということです。自己紹介をされて時に「○○です、よろしくお願いします」と言われて、「あ~○○さんね、よろしくお願いします」と返したとしてもその人に興味がなかったらすぐに忘れてしまいます。テレビに出てくる芸能人を見て、興味があったりインパクトがあったりすると名前を覚えますよね。しかし全く興味のないジャンルの人だったりすると聞き流してしまい、名前など到底覚えていないでしょう。それと同じです。人はインパクトや興味があればその物事と一緒に名前を覚えることができますが、それがないために覚えられないのです。

覚える気がない

そもそも人の名前を覚えようとしていますか?
新しい会社に行けば社員は何十人、何百人といます。長年会社に勤めていればどんどん下が入ってきます。あまり関わりのない人、たまにしか会わない人だったりすると、名前を絶対に覚えていなければならない状況ではないため、いつか覚えればいいや、わからなくなったらまた聞けばいいやと潜在意識の中で思ってしまっているのでなかなか名前を覚えられないのです。

その他のことで頭がいっぱい

名前を言われても、その他の仕事のことや別のことで頭がいっぱいになっていると、なかなか人の名前を覚えることができません。例えば飲み会で初めて自己紹介をされたとしても、他の人と話すことで頭がいっぱいだったり、自分の自己紹介をすることで頭がいっぱいだったり、食べること、飲むことに集中していたりすると、「自己紹介をされた相手の名前 < 別の自分のやりたい事」となるので、なかなか名前を覚えるところまで頭が追いつかないのです。

名前が覚えられない。これって病気?

名前が覚えられないという事で上がるのが「相貌失認(そうぼうしつにん)」という病気です。これは単に名前が覚えられないのではなく、人の顔を見ても○○さんと認識できず誰かわからない、覚えられない、表情が認識できないという病気で、脳障害の失認の一種です。そのため、さっき会ったばかりの人と会っても誰かわからない、ドラマや映画を見ても登場人物が誰か認識できず話がわからないといった弊害が出てきます。

この病気は人の名前が覚えられないというものではなく、「人の顔そのものが認識できない」という病気なのです。ですから名前が覚えられないのは病気ではなく、記憶力の問題なので心配する事はありません。

年齢とともに記憶力が低下するはウソ

dementia

「年齢とともに記憶力が低下する」と思っている人が多いようですが、最近の研究では年齢と記憶力の低下は関係ないと言われています。「歳をとったら物覚えが悪い」という思い込みが物を覚えようとするのを妨げているのです。「覚えられないと思う=覚えようとしない」という脳の働きになってしまっているということ。
また、人は年齢とともに物事に対する興味や、何かをしようとか何かを調べようという好奇心がなくなっていきます。今ある物、今ある情報、今の現状で満足するからです。そうすると次第に脳は使われなくなります。脳が使われなくなるということが物忘れや物覚えの悪さの原因になります。
脳は使えば使うほど、年齢に関係なくどんどん発達するという研究結果が出います。情報と情報を繋げて物を覚えようとすれば必ず覚えられるということです。

人の名前を覚えられない時の対策

その人の名前を何度も呼ぶ

何度も繰り返し声に出して言う。これが一番覚える方法です。「○○さん、おはよう」「○○さん、△△してもらえますか?」など、話しかける時にその人の名前を呼ぶことです。一見当たり前のように感じる行動ですが、案外人の名前を呼んで話しかけるという行動は現代人には薄れてきています。人は自分の名前を言われると嬉しいものです。話しかける時には初めにその人の名前を呼んで覚えましょう。

その人の情報と名前を繋げて覚える

名前を知ったら次は相手の印象や情報と名前を繋げて覚えるようにしましょう。その人の見た目の印象や、性格の印象と名前を繋げるのです。例えば「いつも派手な服を着ている○○さん」「いつも元気よく大きな声で話す○○さん」など。また、話していく中で相手の出身地や趣味などを聞くことができれば、「北海道出身の○○さん」「ダンスが趣味の○○さん」など、わかりやすく覚えることができます。
相手と一緒にいて会話をして、自分の興味を持った事柄があればその情報と名前を繋げて覚えようとすれば覚えやすいのです。

わからなくなったら聞く

相手の名前がどうしても思い出せない!そんな時は恥ずかしがらずに思い切って聞きましょう。間違って呼ぶくらいなら、「名前を忘れてしまったのでもう一度教えてください」と正直に言う方が相手も悪い気はしません。あらかじめ「私物覚えが悪いから名前を覚えるのに時間がかかるかもしれない」と相手に伝えておくのも一つの手段です。

相手の名前を積極的に覚えよう

名前を覚えられない!という事に不安を感じる必要はありません。覚えられないのは本当に必要としていないから。覚えようとすれば必ず覚えられます。何度も相手の名前を呼んだり、相手とコミュニケーションを取って相手の情報を得て、名前を覚えるようにしましょう。