2016年12月21日更新

もう縁を切りたい!上手に人と縁を切る方法をご紹介します

職場の友人、学生時代からの友達、親子関係、そして兄弟などの家族関係でも、もう縁を切ってしまいたい人っていますよね。今まで付き合ってきた友人と価値観が違ってきたり、トラブルをかかえてしまい自分にも被害が及んできそうな親や兄弟と縁をきりたい。そんな時どんな方法で縁を切ることができるのでしょうか。上手な縁の切り方をご紹介します。

  1. 目次
  2. 友達と縁を切りたい
  3. 親子の縁を切りたい
  4. 家族と縁を切りたい
  5. 縁を上手に切る法則
  6. 縁を切るときは上手に切ろう

友達と縁を切りたい

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長年付き合ってきた友達。同じ時間を共有し、喜びや悲しみを分かち合ってきた仲だけれど、一緒にいても嫌な感じをうける、価値観が違いどうして合わず、会うことが苦しくなってしまった。

そんな友人と無理に友達の関係を続けていくことはありません。友達と共有した時間が長いほど、二人の関係にずれを感じて縁を切りたくなった時は、縁を切りたいけれどなかなかきれず、ずるずると付き合ってしまい憂鬱になってしまいます。でもそんな相手は自分の未来になんのメリットもありません。相手を尊敬したり大切に思えなくなってしまうことは、その時点でお互いの人間関係に未来はなくなり終了しているのです。

では実際どのようにそんな友達と縁を切ればよいか。友達とのよい縁の切り方は、いきなり縁を切ってしまうのではなく、徐々に切っていくことが上手な縁の切り方です。「忙しい」ことを理由にあげたりして、共有する時間を減らして徐々に縁を切りましょう。

一緒に通っていた習い事などをやめる

共通する時間を減らすことが大切です。一緒に習っていた教室をやめてちがう教室にかようこともよいでしょう。

定期的にしていた食事会に参加しないまたは断る

定期的に行っていたランチや夕食会、飲み会には参加しないようにすることは、共通の行動から離れていく手立てで、時間を共にしなくなる方法です。「嘘も方便」と言いますが、「体調が悪い」「体調不良からお酒を断っている」「ランチの時間に仕事を始めた」「母の具合が悪くなり家をあけられない」など、やむを得ない理由をつけて上手に断って共通する時間を減らしましょう。

メールやラインの本数を徐々に減らしていく

連絡を取り合うツールであるメールやラインの数を減らすまたは文章を短くしていくことから始めましょう。返信は手短な言葉にし「今忙しいので取り急ぎお返事まで」とだけ付け加えて「了解」「Yes、No」だけの返信で、自分から余計なメールやラインは送らないことです。

スマホのアドレス帳から相手のアドレスを削除しても相手に削除したことは分かりませんし、受信拒否に設定しても、しらばくれれば相手に受信拒否していることはわかりませんが、ラインは相手を削除すると削除したことが相手に分かってしまったり、グループから脱退すると「○○さんが脱退or 退会しました」と相手に表示されてしまうので気をつけてください。

自分のFACEBOOKやブログなどの個人投稿を非公開にするなど縁を切りたい相手に覗かれないようにしましょう。FACEBOOKなどのソーシャルネットワークは使い方をよく把握しないとシャットアウトしたことが相手にわかってしまい、トラブルになる場合があるので機能をよく理解して慎重に使ってください。

こんなふうに徐々に繋がる時間を減らしていきましょう。そしていつしか関係をたつことが、友達と上手に縁を切る方法です。友人はどこかで共通する友達がいて、仕事や子供の学校関係で繋がることがあります。喧嘩してでもきっぱり縁を切ってしまうより、無用なトラブルはできるだけ避け、いきなり音信不通などで関係を切るのではなく、徐々に距離を置いて関係を切ることが賢明な縁の切り方です。

親子の縁を切りたい

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自分を育ててくれた親であれ、縁を切りたい場合があります。自分が成長し社会に出て一人の人間に成長した時、やはり母親と考えが合わなく親子関係の縁を切りたいこともあります。また酒癖の悪い父親の醜態に我慢できず、自分の家庭にまで被害が及びそうだから縁を切りたいという声も親子の縁を切りたい理由に上がることがあるます。実際、親子関係を切るにはどうすればよいか見てみましょう。

親子関係は法律上縁を切ることはできない

親子関係は戸籍上、縁を切ることはできません。結婚や養子縁組によって戸籍が違う戸籍に移ったとしても、実の親との関係は戸籍の上では切ることはできません。たとえば親子三人の家族の場合を例にとって話しましょう。この親子において、もし両親が離婚した場合、母親は父親と離婚したことで戸籍上縁は切れますが、両親の離婚によって子供が母親の戸籍に移り名字が変わったとしても、そして父親と別々の戸籍になったとしても子供と父親の親子関係がなくなるわけではありません。20歳以上であれば、これまでの戸籍から分籍して自分が筆頭者になって戸籍を作ることができたり、分籍ということでは婚姻も分籍ということになりますが、親子関係が切れることはありません。

親から子へ縁を切りたい場合

すでに成人している子供が、たとえば、自分の子供が何度も刑事事件を繰り返す、または同性愛に目覚めそれを理解できないなど、親が子どもと縁を切りたい場合、親は子供と絶縁することがあります。戸籍上はできませんが、一切子供と連絡を取らず、絶縁して子供と縁をたつケースがあります。

子供が親と縁を切りたい場合

親の借金や親の愛情を感じられなくなった時、子供は親と縁を切ろうとします。親子の縁は法律上切ることができません。しかし親子の間で、親が起こしたトラブルの責任を子供が負う義務はありません。子供が年老いた親を扶養する義務はありますが、でもこれも家庭裁判所に申し出れば拒否することは可能です。また親子の関係においては、相続の問題もあります。相続とは土地や財産を譲り受けるということだけではなく、親の作った借金も相続としてあがってくる場合があります。この問題も家庭裁判所に申立てすることで破棄することができます。戸籍上のつながりはありますが、家庭裁判所に相談して、親との迷惑な関係を切ることは可能です。

家族と縁を切りたい

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縁を切りたい相手が兄弟・姉妹という場合があります。この場合も血縁関係にある家族は、上記の述べた「縁を切りたい人-親子の場合」でお話しした通り、戸籍上関係を切ることはできません。しかしたとえば実兄が刑事事件を繰り返し嫁ぎ先にも、自分の子供にも影響が及ぶので縁を切りたい、アルコール依存症の弟と縁を切りたい、兄の借金が自分の家庭にまで及ぶので縁を切りたいなどという人は、絶縁宣言をすることで縁を切るケースがみられます。

兄弟・姉妹と絶縁宣言する

戸籍上では縁は切れないけれど、もう縁を切りたい兄弟姉妹間は、メールや手紙、または弁護士に文章を作成してもらったり、内容証明を相手に送って、きちんと形に残し絶縁宣言をして、縁を切るケースがあります。

相続を兄弟姉妹にさせないためには廃除の手続きをする

どんなに仲の悪い兄弟姉妹でも、同じ親の子供である限り平等に親の財産を相続する資格があります。しかし兄弟姉妹と絶縁してすでに家族・親族関係になく、財産を相続させたくない場合は家庭裁判所に申立てし、相続廃除の手続きをすると、相手を相続から外すことができます。戸籍は消させませんが、このような方法も家族・兄弟姉妹と縁を切る方法なのでご紹介しておきます。

しかしながら「絶縁」とは大きな問題です。時間が経過することでお互いの気持ちがかわったり、縁を切りたいと思っていた原因が解決されたりする場合があるので、まずは冷静に相手と縁を切りたい原因や問題に向き合って冷静に考えて結論を出しましょう。

縁を上手に切る法則

まずは距離を置いてみる

縁を切り煩わしい人間関係から解放されたい気持はわかりますが、この先の人生で、一度縁を切った相手とどこかで繋がってしまうこともあります。たとえば縁を切った相手が転職した先の友達の友人だったとか、結婚相手の友達の奥さんが縁を切った友人だったとか…。人生なにがどこで繋がっているかわからないものです。きっぱり縁を切ってしまうことは、その時はすっきりしますが、縁を切るとなかなか修復できず、後腐れのある問題を残してしまいます。きれいに縁を切るためには、まずは嫌いな相手と距離を置きましょう。共に過ごす時間を徐々に減らし、共通するところを段々に減らし、繋がりをなくしましょう。そうすれば上手に縁は切れていきます。

相手に無関心になる

嫌な相手は自分の思考から消し去ってしまうように心がけましょう。関心がない人に神経をイラつかせることもないし、その人のことを考えている時間もなくなります。嫌いな人には無関心な態度で接することです。落ち着いて、とぼけていれば自然と相手も自分から離れていきます。相手に無関心さを装うことも自然に人と縁を切る上手な方法です。

親子・家族の場合は文書に残そう

親子・家族は縁を切りたくとも戸籍上は切ることができません。でも血がつながっている間柄。絶縁しても葬祭などで顔を合わす機会があるかもしれません。上手に絶縁しておくためには、きちんとした言い分を文書に残しておくといいです。手紙を渡すことでもいいですし、弁護士に正式な文書を書いてもらうのもいい方法です。

縁を切るときは上手に切ろう

価値観の違う人や、一緒にいて辛くなる人とは、すっきり縁を切ってしまいたいものです。しかし、人と縁を切ることは大変なことでもあります。上手に縁を切って、自分のまわりの人間関係を円滑にお過ごしください。