2017年7月12日更新

自尊心が低い人の心理やその原因とは?

自尊心が低い人って、一緒にいると、なんだかこちらが心配をしすぎてしまったりしませんか? ここでは、自尊心が低い人の心理やその原因について解明していきます。自尊心の低さは、幼い頃からの育ち方が影響!?

  1. 目次
  2. 自尊心が低い人は幼い頃から自信をつけられずに育ってきた傾向がある
  3. 自尊心が低い人は周囲に負のオーラを放ちます
  4. 自尊心の低い人には自信を回復させてあげることが大事
  5. まとめ

自尊心が低い人は幼い頃から自信をつけられずに育ってきた傾向がある

自尊心が低い人は幼い頃の家庭環境、特に母親との関係性が良くなかったという共通点を持っているようです。そのせいで極端に自分に自信がないことが多いようです。

自尊心とは?

自尊心とは、自分を尊び、誇りに思う気持ちのことを言います。もう少しわかりやすく言うと、自分には価値があると思い、自分のことを大切にすることを言います。

自分の価値を知っていれば、自分の意見を押し殺して相手に合わせすぎるということもありません。相手に大切にされると、自分には価値があるということを再認識できるので、素直に喜ぶこともできますし、自分が悪くないのに責められることがあれば、「自分のせいではない」と主張することもできます。このように、自分の価値をきちんと知っている状態のことを自尊心があると言います。

子供の頃に褒められた経験がない

では、自尊心が低い人には、どういった人が多いでしょうか。実は、自尊心の低さは幼い頃の家庭環境の影響を受けていると言われています。具体的には、子供の頃に親から興味を持ってもらえなかったり、親からあまり褒められた経験がない人は、自尊心が低くなってしまうようです。

こうした自尊心の低い大人は最近とても多くなってきています。これは、虐待やネグレクトなどといった社会問題と、切っても切り離せない現実だと言えそうです。

母親の愛情を十分に受けられなかったせいで自分に自信がない

特に母親から褒められなかった人は、自尊心が低く、愛に飢えた大人になることが多いものです。これは、無償の愛を注いでくれるはずの母親から十分に愛を与えられなかったことが原因のようです。

通常、母親というのは子供を無条件にかわいがり、愛しますよね。しかし、母親側の精神年齢が低かったり、情緒が不安定だったりすると、子供への愛情表現が少なくなるなどの弊害が生まれ、それが子供の自尊心の低さへとつながるのです。この愛情不足の流れは、悲しいことに連鎖していくことが多いものです。こうして自分に自信が持てない、自分に価値が見いだせない大人が増えてしまうのです。

自尊心が低い人は周囲に負のオーラを放ちます

自尊心は幼い頃の母子関係が大きく影響していることがわかったところで、続いては、そんな人たちが周囲に与える影響についてお伝えします。自尊心の低さは負のオーラとなって周囲を暗い気分にしてしまいそうです。

自分に自信がない、あるいは生きている価値がないと思い込み、マイナス発言も

自尊心が低い人は、自分に自信がないため、「わたしなんかダメだから」というようなマイナス発言を頻繁にします。ありのままの自分に自信を持てないため、自分自身に価値を見出そうとして頑張りすぎる傾向もあります。その姿はストイックすぎて周囲が引いてしまうことも。また、負のオーラとなって周囲にも伝染することもあります。

周囲の人はなんとかしてあげようと力を貸しますが、次第に疲れてしまう

自尊心の低い人はその暗さがにじみ出るため、近くにいる人は、なんとか助けてあげようという気持ちになることもしばしばあります。しかし、自尊心の低さは周囲が思っている以上にその人をがんじがらめにしていることが多く、ちょっとやそっとの助けではどうにもならず、次第に周囲の方が疲れてしまうこともあるでしょう。

自尊心の低い人には自信を回復させてあげることが大事

自尊心の低さにはどういった対処ができるでしょうか。自尊心は、地道でもじっくり人間関係を構築したり、楽しんだり、愛したりすることで回復するものです。

大人になってからでも何かについて褒められれば自尊心は芽生える
自尊心は幼い頃の家庭環境が影響することは前述した通りですが、大人になってしまったら手遅れかと言ったらそんなことはありません。ただ、子供の頃であれば、褒められたことを素直に受け止められたものを、大人になってからでは疑心暗鬼になってしまいがちなので、信頼を築きつつ、コミュニケーションを積み重ねていくことが大事になります。

この場合、周囲としても負のオーラを突っぱねる強い精神が必要だとも言えます。

楽しいことをたくさんやる

自尊心の低い人は、自分が楽しめることや自分を満足させることにどん欲でないという特徴があります。「わたしなんかは、何かを楽しんだりしてはいけないんだ」という無意識の思い込みが影響しているのです。

しかし人は楽しいことをたくさんやることで精神状態が安定するものです。精神が安定することは、正しく自尊心を持つことの絶対条件だと言えます。自分自身が心から楽しめたリ、リフレッシュできることをたくさんすること、好きなものに囲まれて笑顔で過ごす時間を増やすことが、自尊心回復につながります。

本当の愛を教えてあげる

愛情不足が自尊心と深く関わります。子供の頃に無償の愛を十分注がれなかった人は、大人になってからの恋愛も不器用なことが多いです。しかしその根底では、誰よりも愛に飢えていて、愛されたい、愛したい、と思っているのです。

もしもあなたの愛する人が自尊心の低い人ならば、その点を良く理解したうえで、深く愛してあげてください。その人は愛を知らないから、最初はあなたを警戒するかもしれません。あるいは、異常なまでの執着心を抱いたりすることもあるかもしれません。

しかし、本当に大事な人なら、その人の回復を信じて、愛し続けてあげてください。いつか、その相手が、自分自身に生まれてきたことに感謝する日が来れば、自尊心は回復したと言って良いでしょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。自尊心の低さは回復させることができます。それにはあなたの愛が必要なのかもしれません。