2017年2月27日更新

自己憐憫や自己卑下をする心理とは? 克服方法もご紹介

あなたの周囲に自己憐憫や自己卑下をする人はいませんか? あるいはあなた自身はどうですか? ここでは、自己憐憫や自己卑下をしてしまう心理と克服方法についてご紹介します。

  1. 目次
  2. 自己憐憫とは?
  3. どうして自己憐憫になってしまうのか?
  4. 自己憐憫や自己卑下は不幸を招くことを知って、克服しよう
  5. まとめ

自己憐憫とは?

自己憐憫は、じこれんびんと読みます。誰でも多少は自分はかわいそうだと思うことはあるかもしれませんが、自己憐憫が過ぎる人は、自分は人よりも苦労をし過ぎている、かわいそうだと思いすぎるところがあります。

自分のことをかわいそうだと憐れんでしまうこと

自己憐憫とは読んで字のごとく、自分のことを憐れんでしまうという意味です。自分の境遇について必要以上に憐れんだり、悲観することです。この状況には多くの人が陥ったことがあるはずです。失恋や受験の失敗等がきっかけとなるでしょう。自己憐憫は自分の中に閉じこもりやすくなりますので、精神衛生上良くないと言えますから、できるだけ早く抜け出すことが大切です。

自己卑下と切っても切り離せない考え方

ネガティブな感情の中でも、自己憐憫と自己卑下は切っても切り離せない考え方と言えそうです。自己卑下は、育った環境が原因で、自己肯定力が低い人が陥りやすい考え方です。ですから、自己卑下の強い人は自己憐憫にもなりやすい、つまり心が傷つきやすい人だと言えます。そうした人が自己憐憫から抜け出すためには根本的な解決もする必要があります。自己肯定力を高めることが必要かもしれません。

ナルシストとも言えるかもしれない

「自分はなんてかわいそうなんだ」、という自己憐憫の感情は「自分はもっと大切にされるべき、もっと存在価値が高いんだ」という思いが隠れていることが多いでしょう。彼らは俗にいう「ナルシスト」であることが多いのです。

実は、プライドが高く、ガラスのハートを持っており、ちょっとのことで自己憐憫に陥るため、周囲からは「面倒くさい」と思われていることが多いかもしれません。

どうして自己憐憫になってしまうのか?

自己憐憫は負の要素を持っているため、陥ってしまったとしても、できるだけ早期に抜け出したいものです。ではなぜ、人は自己憐憫に陥ってしまうのでしょうか。

自己愛が曲がってしまった結果

根本には「人に認められたい」「愛されたい」というものが隠れているわけですが、自分自身の存在価値に対する評価が高すぎることや、自己愛が強すぎて、曲がってしまっていることが自己憐憫の原因と考えられます。理想やプライドが高すぎた結果、少しのことで鼻をへし折られるということかもしれません。

現実をきちんと見つめられない

きれいごとや理想を並べることは、ともすると汚い現実から目をそらして、明るいことだけに囲まれているような感覚になって楽かもしれません。けれども、いざ真実を突き付けられた時に、受け止めきれず、結果自己憐憫に陥ってしまうのかもしれません。

ある程度の冷静な眼で現実を見つめることはとても重要なことかもしれません。

人に悲しみや苦しみを聞いてもらうだけで満足しようとしている

自己憐憫に陥る人の特徴として、自分がいかにかわいそうで、ついていないか、ということを誰かに聞いてもらうだけで満足しようとしているということがあります。これはどういうことなのでしょうか。心の健康な人でも、悩むことはありますし、話を聞いてもらいたいと思うこともあります。ですが、聞いてもらった後に、行動を起こして、今より良くなろうと努めるはずです。

ところが自己憐憫の病的な人は、話を聞いてもらって「かわいそう、大変だったね」と言われれば、「そうなんですよ、本当にわたしってかわいそうで」と自己憐憫をさらに強くするだけで、解決しようという前向きな行動に移そうとはしないのです。そのくらい、マイナスの感情に支配されてしまっているのかもしれません。

自己憐憫や自己卑下は不幸を招くことを知って、克服しよう

自己憐憫が自己憐憫をさらに深めて、マイナスの感情に拍車がかかることはおわかりいただけましたでしょうか。自己憐憫はすぐにでも克服して抜け出すことが大事です。それではここからは自己憐憫の克服方法についてお伝えします。

まずは自己憐憫に陥っている自分に気づこう

自分のことがかわいそうだな、などと感じてしまう時は、自分が今、自己憐憫に陥っているのだと気づくことが大切です。自己憐憫になってしまっているから、やせ我慢してでも抜け出すぞ、という強い意思が大事です。

思いは形になってしまうことを知ろう

「自分はかわいそう」「自分はなんて不幸な境遇なんだ」と言った思い込みは、本当にそういう自分になってしまう原因になります。思いは形になってしまうのです。逆に「自分はどんどん幸福になっていく」「毎日楽しくて仕方ない」と思い込むことで、そのような前向きな自分になっていくのです。

まとめ

いかがでしたでしょうか。自己憐憫は誰にでも起こりうるものではありますが、いつまでもくよくよしていると、人間性の根本が暗くなってしまいかねません。できるだけ早く負の感情を断ち切る努力をしたいものです。