2017年6月27日更新

八方美人をやめたい…八方美人の心理や特徴、治し方とは

八方美人の八方というのは東西南北の方角のことを表していて、どこから見てもという意味に由来します。何処から見ても欠点のない美人、誰に対しても上手く振る舞う人のことを指して使う言葉です。そんな八方美人でいることに疲れたと感じ、やめたいと思っている人も少なくはありません。今回は八方美人の心理や特徴を挙げつつ、治し方について考えていきたいと思います。

  1. 目次
  2. 八方美人でいることに疲れた?
  3. 八方美人の心理
  4. 八方美人の特徴
  5. 八方美人をやめたい!治し方とは
  6. 八方美人でいるのは、なかなか辛いこと

八方美人でいることに疲れた?

冒頭でも触れたように、八方美人というのは何処から見ても欠点がなく誰に対しても上手く振る舞うことが出来る人のことを言います。美人という言葉が付いているので一見ポジティブな印象を受けるかもしれませんが、実際はそうでもありません。嫌われないように頑張って良い顔をしているのに、媚びを売っていると後ろ指をさされたり。誰にでも好かれようとしているなんて嫌味なことを言われてしまったり。何より、八方美人でいる本人が疲れてしまうことが多々あります。なりたくてなっているわけではなくても、疲れたと思ってしまう人もいることでしょう。八方美人というのは、決して良い面ばかりではないのです。

八方美人の心理

まずは、八方美人の心理について挙げていきましょう。

人の気持ちが分からない

人の気持ちを上手く読み取ることが出来ないという人が、八方美人になってしまうことがあります。誰かの立ち振る舞い、特に言外のメッセージを上手く読み取れないといった自覚があり、それを補おうとするために一生懸命になって顔色を窺ってしまうのです。不得意なことを必死にこなそうとするため余計に疲れてしまいますし、上手くいかないことも多くて結果としてギクシャクしてしまったりもします。それで、更に不安に…といった悪循環に陥ってしまうのです。

人間関係に対する強い不安がある

人間関係を上手く築けないといった思いがあり、その自覚から「相手を傷付けないでおこう、とりあえず肯定しておけば大丈夫」といった技を身に付けるようになり、結果として八方美人になってしまうこともあります。人間関係を円滑に進めたいと考えるあまり、誰にでも「うん、うん」と頷いて話を聞いてしまうのです。

自分の意見が言えない

人の話を聞くごとに「うんうん」「そうだね」と言うのは良いのですが、それを様々な場面でやってしまうのが問題なのです。Aさんに対しては頷く、違う意見のBさんに対しても頷く。とりあえず、その場の空気を乱さないようにどちらにも相槌を打っては良い顔をしてしまいます。そのせいで、あなたはどう思う?と聞かれた時に自分の意見がなくて言えないのです。困ってしまいますね。

争いごとを極度に嫌う

少しでも違う意見を言ってしまったら相手に怒られてしまうのではないか、機嫌を損ねてしまうのではないか…といった不安から、何でも他人の言うことに賛同してしまうのも八方美人です。少しでも違うと思うのなら、違うと反論して良いんです。でなければ、反対に八方美人として誰からも相手にされなくなってしまいます。

八方美人の特徴

次に、八方美人の特徴について挙げていきましょう。

他人からの評価を気にする

どうして八方美人になってしまうのかといえば、他人から嫌われることを極度に恐れているからです。仲間外れにされることなく、とにかく輪の中に入っていたいがために八方美人として徹しているのです。そのため他人からの評価を非常に気にしていて、悪口を言われていないかなど常に気に掛けています。他人の噂話などを嗅ぎまわり、内心では自分が嫌われていないことに安堵したりするのです。

常に他人に合わせるイエスマン

八方美人で特徴的なのが、ノーと言えないところです。誰に対しても「うんうん、そうだよね」と笑顔で合わせてしまいます。何に対してもイエスとしか答えないので、周りの人にはイエスマンなんだ本音が言えない人なんだと気付かれている場合もあるでしょう。ちなみに八方美人な人は、他人に合わせることが良いことなのだと考えている節もあるので厄介です。

本音を言えない嘘つきである

八方美人の人は、なかなか本音を言うことが出来ません。他人から嫌われないために、本音を押し殺してでも「うん」と上辺だけで頷いているのです。あの人は苦手だな、嫌だなと思っても良い顔をしてしまう嘘つきです。本音を言えないので鬱憤も溜まってしまい、悪循環です。それでも人から嫌われないために八方美人を続けてしまうのです。

上司や教師からの評判は良い

職場の上司や同僚、教師からの評判は良いのが八方美人の特徴でもあります。それは、何と言ってもイエスマンに徹しているからでしょう。上司や教師のような立場の人とは腹を割って話すことはありませんし、八方美人の持っている特徴は社会で生き抜くためには有効的な性格とも言えます。

八方美人をやめたい!治し方とは

それでは、八方美人の治し方について考えてみたいと思います。

自分を許すこと

八方美人であることに疲れた、やめたいと思ったのなら…まずは、自分を許すことから始めましょう。周りからの評価や表情を気にしすぎて八方美人になるのではなく、本来の自分を愛して受け入れるのです。勝手に自分自身が植え付けてしまった罪悪感を消すことが、八方美人を抜け出す第一歩です。

自分に目を向けてみる

八方美人になりがちな人は、どうしても他人の視線や評価に目を向けてしまいます。人がどう思うかに捉われてしまい、自分がどう思うかを大切にしていないのです。あなたの人生は、あなた自身のもの。もっと自分自身に目を向けてみてあげてください。

望む人間関係を考える

八方美人でいることに疲れている場合、人間関係が一番の足枷になっていることがほとんどです。いいように利用をされたり、媚びを売っていると思われて嫉妬をされてしまったりと、自分が望んでいるような人間関係を築けていないのです。どんな人間関係を理想としているのか、どのような人となら素敵な人間関係を築けるのか。自分が望む理想的な人間関係を改めて考えてみましょう。

八方美人でいるのは、なかなか辛いこと

八方美人というのは、本人からすると良い面よりも疲れてしまうことの方が多いようです。それはそうですよね、常に周りからの評価を気にして行動してしまっているのですから。なにも、無理をして八方美人でいる必要はありません。もっと自分自身に目を向けて、八方美人の殻を破っていきましょう。