2017年1月19日更新
掃除が苦手を克服!こうすればきっと片付けられる
掃除が苦手だという人は意外に多いもの。むしろ、得意だという人は少ないのではないでしょうか。
それでも、苦手だけれども時間をかければなんとかなるとか、部屋がきれいな期間が短いだけという人はあまり気にすることはありません。なぜなら、どうすれば片付けられるのかはきちんとわかっているからです。
しかし中には、掃除の仕方そのものがわからないとか、どうやっても片付けられないという人もいるはず。
これは、本人が克服したいと考えた場合、とても大きな悩みとなります。
「したいことがうまくできない」という悩みはたくさんの人が抱えているもののはずなのに、それが掃除の場合、日常のことだけに落ち込みは何倍にもなるもの。周りの人達は普通にできているように感じるため、なおさらですよね。
でも大丈夫。掃除や片付けにはコツがあります。
それさえ覚えれば、きっと、部屋は片付くはず。そうすれば、掃除に対する苦手意識もなくなりますよね。そしたら、”片付けられない”も克服できますし、もしかしたら、掃除が得意になるかもしれません。
掃除が苦手な人の心理
まったく片付いていない部屋を見て、「だらしない」「ズボラ」「やる気がないんだな」と感じる人もいると思います。
しかしそれは、その部屋の主が”片付けられない”のではなくて”片付けない”場合であって、それならその主の心理はまさにそれ。面倒だ、という部分が大きいでしょう。
ですが、片付けられない人は違います。
なぜなら、本人は片付けたいのですから。片付けたいのに片付けられない、片付かない……そういった場合、心理状態はどのようなものなのでしょうか。
片付けなければいけないというプレッシャーで動けない
片付けられない人は、片付けたいという意識を持っています。
それなのに、実際には掃除ができていない部屋にいるのですから、”片付けたい”という気持ちは次第に”片付けなければいけない”という意識に変わり、プレッシャーを生んでしまうのです。
プレッシャーには、「結果を出さなければいけない」という強迫観念のようなものが付きまとうため、がんじがらめになってしまい、動けないのです。
過去の経験が意欲を削ぐ
次に、とくに子どものいる家庭に多いのですが、何度片付けても散らかる場合も掃除する意欲を失わせてしまうようです。
このときの心理は、「どうせまたすぐに散らかる」というもの。自分の意識で改善できるものならともかく、この場合、自分以外の誰かが散らかしてしまうのですからなかなか意欲も起こりにくいようです。
片付けても得られるものが何もない
スッキリと片付いた部屋は気持ちがいいもの。
ですから、その状態になることそのものをメリットだと考えられる人はいいのですが、そうではない場合、片付けという作業はとても地味で単調なものだと感じがちです。とくに、一緒に暮らしている人がいて、その相手が「片付けてあるのはあたりまえのこと」だと考えているのならなおさら。
本人にとってはまだ気にならない段階で片付けなければならないのに、それに対してねぎらいや感謝の言葉もないのなら、「なんで今、こんなことしなければならないのだろう」という気持ちになっても不思議はありません。
片付けられない原因
部屋を片付けるには、まず掃除しようという気持ちにならなければはじまりません。
ですから、まず大事なのは片付けようという意識、心理的な部分なのですが、では、いざ片付けようという気持ちになったのにどうすればいいのかわからないときはどうすればいいのでしょうか。そもそも、どうしてそういうことになってしまうのでしょうか。
ハードルを上げすぎている
片付けられないことで悩んでいる場合、たいてい、すでに部屋が散らかった状態だと思います。
そうすると、無意識のうちにも、頭の中では「掃除しよう」というよりも、「きれいにしよう」と考えているもの。すなわち、すっきりと片付いた部屋を思い浮かべて、こういった状態にしなければならないというプレッシャーを受けているためにどうすればいいのかわからないのです。
ものが多すぎる
片付いた部屋にするためには、片付ける場所が必要です。
ものが多過ぎると収納する場所がなく、仕方なくこの辺へ……と置くことになるのでどうしても片付かないのです。部屋の隅に置いたものたちは、どんなに整理して置いたつもりでも、すっきりした印象は与えてくれません。
こうすれば片付けられる!覚えてほしいたった3つのコツ
では、一体どうすれば片付けられるのでしょうか。
それは、難しく考えないこと。
掃除が苦手な人は、掃除に対してとても大変なことだというイメージを抱いているものですが、実際はそんなことありません。なにしろ、ポイントはたった3つだけなのです。
1.ものを捨てる
あたりまえだ、と思われるかもしれませんが、掃除が苦手な人はこの行動ができていない場合が多いです。
捨てるものといえば、ゴミとか、不用品のことだと決めつけていませんか。
そうではなく、現在使っていないもの、これからも使わないものを処分することが大切なのです。
着られなくなった服、思い出の雑貨、写真、手紙、記念にもらった品物、などなど……。
つまり、捨てづらいものを捨てるという勇気が必要なのです。
ここで大切なのは、捨てる、手放すものイコール不要なものではないということ。
たとえば、思い出の品をクローゼットの奥にしまいこんでおくのと、処分するのと、なにか違いがあるでしょうか。
重要なのは、その物質ではなく、そのときもたらされた経験そのもの。それがあなたに残る以上、品物はさほど大きな意味をなしません。
2.ものの置き場所を決める
使っていないものを処分したら、残ったものの場所を決めましょう。
これはクローゼット、これはこの棚など、最初は大雑把でもかまいません。大事なのは、それぞれのものをどこに収納するのかがきちんと決まっているということ。
細かい置き場所は、片付けに慣れていくうちに、自然と使いやすい形ができてくるはずです。
また、新しいものを買うときも、まずは置き場所を考えること。
収納場所がきちんとあるのなら買ってもかまいませんが、ないのなら、きちんと作ってから買うようにしましょう。すなわち、それを買うためにはなにかを捨てなければならないわけですが、そのものと新しいもの、果たしてどちらの方が必要なのかを考えるわけです。
3.使ったら元へ戻す
ものの置き場所が決まったら、必ずそこへ戻すようにしましょう。
あたりまえのことのようで、なかなか実行できないのがこれですね。ですが、これを徹底すれば、部屋は散らからないのです。
また、何度も同じものが置きっ放しになってしまうようなら、そのものの置き場所が合っていないことが考えられます。よく使うものなら、置き場所も手の届くところにして、出しやすく、しまいやすいようにしましょう。
”片付けられない”を克服するために
部屋がきれいになったら、それを持続させることが大切です。
それができれば、掃除が苦手だという意識も、自然となくなるのではないでしょうか。
床にものを置かないようにする
買い物から帰ってきたり、宅配が届いたりしたとき、ついつい床に置いてしまいますよね。
ですが、これはしばしばそのままになり、散らかる原因になってしまうもの。人間とは不思議なもので、まったく何もない状態ならそれを保てますが、そこに一つでもものがあると二個、三個と増えてしまうのです。
ですから、最初の一つが肝心。ものはすべて決まった置き場所へ収納するようにしましょう。
少しずつ片付ける
どんなにきれいな部屋でも、なんらかの事情で一時的にひどく散らかることはあると思います。
そんなときは、あせって元通りにしようとしないこと。
掃除の意欲を失わせる原因の一つはプレッシャーなのですから、あまり自分を追い込まないようにしましょう。それ以上散らかさないように気をつければ、少しずつでもそのうち必ず片付くのです。
これは、今から掃除が苦手なことを克服しようとしている人にも同じことが言えます。
すぐに結果を出そうとしないで、少しずつ片付けるようにしてくださいね。
毎日必ず掃除する
毎日といっても、もちろん本格的な掃除のことではありません。たとえば、本棚を整理するとか、食器を洗うとか。
どこも散らかっていなければ、軽く掃除機をかけたり、拭き掃除をしたりするだけでかまいません。時間にしても、ほんの10分程度で大丈夫でしょう。
こうすることで、掃除をする、片付けるという習慣ができます。気づいたときには無意識のうちに部屋を整理するようになっているはずです。
毎日少しずつなにかをする……これが身に付けば、「掃除が苦手」は克服できたも同然です。
とにかく片付けてみましょう!
以上のことを覚えても、「本当にできるのかな?」と不安になったり、半信半疑だったりするかもしれません。
ですが、それではいつまでたっても同じこと。まずは、どうか動いてみてください。そうすれば、きっと、意外なほどスムーズに部屋がきれいになっていくはずですよ。