2017年4月12日更新

独り言が多い人の心理や特徴、治し方を考えます!

あなたの身の回りで、独り言をブツブツと呟いている人はいますか?もしくは、自分に対して独り言が多いなぁーと感じることはありませんか?基本的に独り言というのは無意識のうちに出てしまうものですが、治したいと思っている人も少なくはないでしょう。そこで独り言が多い人の心理や特徴を挙げていくと共に、病気の可能性や治し方について考えていきたいと思います。

  1. 目次
  2. 独り言が多い人の心理や特徴
  3. 独り言で考えられる病気とは?
  4. 独り言の多さを治す方法とは
  5. 独り言を治すために

独り言が多い人の心理や特徴

まずは、独り言が多い人の心理や特徴について挙げていきましょう。

自分自身を安心させている

独り言が多い人というのは、精神的に不安や心配事を抱えている場合が多いのが特徴です。抱えている不安をどうにか和らげるため、声に出して再確認をする。その作業が独り言であり、外に声として発することで精神的に落ち着き安心しようとしているのです。不安で仕方がない時、無意識のうちに独り言を言ってしまうことは意外と少なくありません。

考えごとをしている

考えごとをしていて、なおかつ頭の中だけでは整理しきれない場合に独り言としてブツブツと言葉を発してしまうことも良くありがちです。これは身に覚えがある人も多いのではないでしょうか?特に、人間というのは数字が絡んでくると声に出やすくなり、暗算をする時やキーボードで数字を打ち込む時などには、かなりの確率で独り言を言ってしまうようです。集中すればするほど、独り言は増えてしまいます。

周囲を気にせずにマイペースである

自分は自分といった考え方を持っている人ほど、独り言が多くなるとも言われています。マイペースな性格の持ち主は基本的に周囲の様子を気に掛けないので自分の世界に入りやすく、その結果として独り言も多くなっていくのです。このマイペースな人も、無意識のうちに独り言を言っているケースが非常に多くみられます。

誰かに構ってもらいたい

独り言が多い人の中には、誰かに構って欲しい!存在に気付いて欲しい!といった心理から周囲にアピールしていることも考えられます。あえて周りに聞こえるような独り言を発することで、相手に話しかけて貰いたかったり注目して欲しいといった意識が働いているのです。これは自分から人に話しかけるのが苦手であったり、話の内容に自信がなかったりする人に多く見られる行動でもあります。自分が発した独り言の内容に興味があれば話し掛けて貰えるのではないか?という期待が、そこには見られます。

周囲に助けを求めている

独り言のように言葉を発していても、実は周囲に助けを求めているパターンもあります。大袈裟に直接言うわけではないけれど、本当は誰かに話を聞いて欲しい!助けて欲しい!といった心理が働いているのでしょう。プライドが邪魔をしてしまったり恥ずかしさが先走って相談することが出来ない。しかしながら心の中では助けを求めているので、それが独り言といった形で表れているのです。

自己暗示を掛けている

何かしらの難題に立ち向かう時、自分を酷使するためにも「できる!大丈夫だ!」と自分自身に向けて言葉を掛けていることもあるでしょう。この独り言というのは、無意識というよりは敢えて声に出して自己暗示を掛けているのですね。

独り言で考えられる病気とは?

独り言が多いのは、病気の疑いも考えられます。いくつか病気の例があるので挙げていきたいと思います。

統合失調症

幻覚や妄想といった症状が特徴とされる統合失調症では、独り言も病状の中に含まれます。幻聴と対話をしているので、どちらかといえば普通に喋る時と同じような声の大きさです。場所を問わずに独り言を言っているパターンが多いようです。

【参考】厚生労働省 みんなのメンタルヘルス:総合失調症

トゥレット障害

トゥレット障害は、咳払いや奇声などを繰り返し発してしまう「音声チック」と、まばたきや顔しかめなどの動きを繰り返し行ってしまう「運動チック」を特徴とし、18歳未満に0.1~1%の割合で発症するといわれる神経発達障害です。特に音声チックが重篤な症例では、公共の場で大きなうなり声や吠え声を上げたり、汚言症(社会的に受け入れられない卑猥語(ひわいご)や罵倒語(ばとうご)の使用)が見られたりすることもあり、肉体的・精神的苦痛に加え、社会生活にも大きな影響を及ぼします。

アルツハイマー型認知症

認知症の中でも最も一般的なものが、アルツハイマー型認知症です。乱暴な言葉の独り言が多くなるほか、記憶が曖昧であったり、人の区別がつかないといった特徴があります。

【参考】厚生労働省 みんなのメンタルヘルス:認知症

うつ病

悲観的でマイナスな内容の独り言が多かったり、生気がなく行動が遅い、常にぼんやりとしているなどの症状が見られる場合は、鬱病である可能性が考えられます。鬱病の独り言は、感情を自分の中で処理しきれなくなった時の発散方法のひとつです。ボソボソと小さく独り言を言うパターンもあれば、感情が突然爆発したかのように叫ぶケースもあるようです。

【参考】厚生労働省 みんなのメンタルヘルス:うつ病

独り言の多さを治す方法とは

独り言の要因が病気によるものなのか、そのほかに要因があるのかによって対処法は異なると思いますが、ここでは病気が要因ではない場合の治す方法を探っていきたいと思います。

直接伝えてみる

独り言が多い人がいて困っているのならば、直接伝えてみるのはどうでしょうか?独り言が気になって困る、黙ってくれはしないだろうか。直接伝えて注意をすることで解決するのなら、いちばんベストですよね。

無視をする

独り言をブツブツと呟かれていては、気になってしまうのは仕方がありません。しかし、その独り言が周囲へのアピールであったり構って欲しいからなのであれば無視してしまうのが一番です。冷たい表情で無視してしまいましょう。

喋れない状況を作る

自分の独り言が多くて治したいと思っているのであれば、ガムを噛んだり飴を舐めるなどして物理的に喋れない状況を作ってしまいましょう。

ストレスを解消する

ストレスの溜め過ぎが原因となり、独り言が増えてしまうこともあります。ですので、こまめに息抜きをしたりストレスを解消することは大切です。身体を動かしたり、気心の知れた友人とたくさんお喋りをしたり。どんな方法でも良いので、積極的にストレスを解消していきましょう。

独り言を治すために

無意識に出てしまうのが独り言。その独り言によって他人に嫌な思いをさせてしまったり、自分が困ることもあります。独り言には、病気の可能性も考えられます。何が原因とはいえ独り言を治したいと思うのなら、自分にあった治し方を検討してみましょう。