2017年9月21日更新

妄想癖とは?原因と治し方

妄想癖

妄想癖のある人。たとえば会社で憧れている男性とテレビのトレンディードラマのようなデートする自分を想像して嬉しいと思うこと。素敵なインテリアの雑誌をみて、こんなところでこうしてああしてと空想してしまうことは気の病ではありません。現実の時間から少し自分に都合に良い空想の世界に浸る妄想癖。しかし現実から逃避してしまってばかりでは、人生前へ進めないのも事実です。ではこの妄想癖にはどんな特徴があるのでしょうか?妄想癖の問題点を取り上げ、原因を探って、妄想癖の治し方をご紹介します。

  1. 目次
  2. 妄想癖の特徴
  3. 妄想癖の人の問題点
  4. 妄想癖の原因
  5. 妄想癖の治し方
  6. 妄想癖を治して現実を楽しもう

妄想癖の特徴

ありえないことを想像してしまう

根拠のない現実にありえないことを想像してしまうのが、妄想癖の人の特徴です。妄想は普通の人でも良くあることです。だから妄想癖が病気だというわけではありません。しかし妄想している時は、自分にとって楽しいことやこうありたいことを想像しているので、一人でニヤニヤしてしまったり、うきうきした動作をとってしまうことも妄想癖の人の特徴にみられるので、そんなあなたを他人が見た時は、「ちょっとこの人おかしい人なんじゃないだろうか」と思われてしまうこともあります。

現実逃避

妄想癖は一種の現実逃避です。今いる現実から逃げたい人。想像して自分の居心地のいい世界に飛びこみ束の間の安心を得るのが妄想癖の人の特徴です。今の生活に疲れている人、毎日同じ生活の繰り返しに心が折れそうになってしまった人に妄想癖がみられます。現実逃避は妄想癖のひとつの特徴です。しかし妄想することが悪いというわけでもありません。少しの妄想で辛いことから束の間でも目を背けて夢を見て心を休めることで、また前進できるのであれば妄想することもよいですが、妄想に浸ってしまい現実逃避ばかりしていることは妄想癖を治していかなければならない点です。

理想を求める

妄想癖の特徴のひとつに理想を求めすぎることがあげられます。妄想癖の人は理想の高い人が多く、現実よりもっと自分はこうであるはずだと、仮の自分を想像してしまうのが特徴のひとつです。現状に満足できず、こんなことで自分は終わらない、自分はこうあるはずだと想像してしまいます。妄想の世界で自分を変身させ、今よりも地位や名誉が高く、恋愛も成就させている姿に溺れます。溺れすぎると現実の仕事や生活がたまらなく嫌になってしまうので、妄想をする時はそれを糧に理想の自分にスキルアップできるように努力する癖も同時につけていかなければなりません。

妄想癖の人の問題点

一人でいる時間がふえる

妄想の世界は自分が描いた自分に心地いい世界です。妄想は誰かに話すものでもなく一人で自分の頭の中に描くもの。だから妄想癖がつくと一人の時間が多くなってしまいます。人と会話をしないことは、人間の温かさを感じられなくなってしまったり、新しい情報を耳にすることがなくなってしまい感動、驚きなど人間的な感情が薄れてしまいます。一人で妄想することは自分に都合のいいことしか考えないので、妄想が癖になってしまうと、共同作業ができなくなってしまったり、協調性がなくなるなどの問題点にあげられます。

被害妄想

自分に都合の良い妄想ではないこと想像してしまう場合はそこに問題を生じます。たとえばあの人の行動が自分の未来を邪魔されている、この人がこうしていなければ今頃自分は成功していたなどの被害妄想は妄想癖の中でも困った問題のひとつです。何も根拠がないのに疑念を抱いてしまう被害妄想は、人のせいにする前に自分の行いを反省する必要があります。自分でかってに思っていることにはまわりに迷惑はかけませんが、あなた自身が前向きになれず、前進できない問題です。嫌な問題を受け入れて、それをどのように解決していくかとポジティブな考えに切り替えて被害妄想癖にピリオドを打っていきましょう。

妄想することで相手に迷惑をかけてしまうこともある

たとえば相手が自分のことを好きだとも思っていないのに、相手が自分の恋人であるかのように妄想してしまうことで、相手に迷惑をかけてしまうこともあります。恋愛の対象にもされていないのに自分は相手に愛されていると思い込み、家に押しかけたり、待ち伏せしてみたりする人。こんな妄想は相手に迷惑をかけてしまうと同時に、嫌われてしまいます。行き過ぎた妄想になってしまうとストーカー行為として訴えられてしまうこともあるので、恋愛や相手のいる自分勝手も妄想は、まわりのみんなが楽しくなる妄想なら大いに構いませんが、自分勝手の妄想は度が過ぎないように気をつけましょう。

妄想癖の原因

現実の世界で喜びや達成感を感じられない

現実の世界に喜びや達成感を感じられないことが原因で非現実なことを想像して、妄想に喜びや達成感を感じてしまいます。たとえば憧れる男性がいても、彼は誰からも好意を寄せられている存在で、到底私と恋人同士の間柄になることはありえない、しかし彼への思いでいっぱいな女性は、彼とデートすることを妄想することで喜びを感じます。現実に不平不満があり面白味を感じていないことで、現実を見つめることができなくて、それが原因になり妄想癖がでてしまいます。

人と会話をするのが苦手

人と話すのが苦手で、いつも自分の世界に浸っていることが妄想癖の原因となることがあります。一人でいると自分の意識の中で自分に都合のいいことをどんどん想像してしまいます。頭の中で想像していることは誰にも邪魔されず、秘密にできること。人と会話することが苦手なので、会話は自分自身と自分の都合の良いことを話す。人と会話することが苦手な人に妄想癖の人が多いです。

精神病の場合も

想像して一人で喜んでいる分はまだいいですが、妄想癖がひどい場合はその原因が精神病だと疑われることがあります。「妄想症」、「妄想性障害」とも言われる「パラノイア」という病は、症状が被害妄想であったり、相手が自分のことを好きでもないのに愛されていると勘違いして恋人のように振る舞う被愛妄想、自分のことを過大評価してしまう誇大妄想など、心の病気が原因で妄想癖となってしまうことがあります。心配な症状のある方は、心療内科を精神科などの専門医を受診してみましょう。

妄想癖の治し方

人とふれあう

一人で考えていると妄想癖がどんどん進んでしまいます。人とふれあい会話を楽しむ時間をつくりましょう。人とふれあうことは色々な考え方や価値観にふれられ、現実の世界を広げることができます。一人で妄想している内容を、人に話してみるのもいいかもしれません。妄想のほとんどは人には秘密にしたい内容ですが、たとえばお酒の席で口に出していってしまったことが現実になってしまい結婚することになったなんていう話も聞きます。人とふれあうことは妄想癖を治す方法のひとつです。

仮想の世界から離れる

妄想ばかりしていると現実の世界と仮想の世界に区別がつかなくなってしまうことがあります。仮想の世界から離れることを心がけることは妄想癖を治す方法のひとつです。そのために心がけたいことは、FBやSNSなどの近年盛んなソーシャルネットワークで友人と会話するのではなく実際に友達と会って会話をしたり、一人でいる時間を減らしましょう。興味のあるサークルなどに参加して仲間をつくることもおすすめしたい方法です。地位や権力向上を妄想する人は実際に自分をスキルアップさせるために行動する(資格をとる、本を読む、学校に通うなど)ことも効果的です。

体を動かし汗をかく

家に一人でいる時間が多いと、どうしても妄想する時間も増えてしまいます。じっとしてテレビをみたり本を読むことは妄想する時間を多くしてしまいます。起こりえない状態を楽しむのではなく、現実を楽しみましょう。妄想時間をつくらないためには、じっとしている時間をへらすことです。今までじっと家にいた時間、思いっきり運動して体を動かし汗を流すことは、取り留めもない妄想を頭の中から払拭しれくれます。たとえばスポーツジムに通い始める、ヨガ、水泳、お金をかけたくなければウォーキングやランニング、サイクリングなどで体を動かすと、頭の中の妄想は消えていきます。体を思いっきり動かすことは妄想癖の治し方のひとつです。

妄想癖を治して現実を楽しもう

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辛い時や心が折れそうなとき、少し現実から離れて夢を見ることも悪いことではありません。それが励みになって、仕事をがんばれるということもあるでしょう。しかし妄想癖は根拠のない自分勝手な想像を思い描くことであり、度が過ぎてしまうと、現実に戻ることが辛くなってしまったり、人に迷惑をかけてしまうことあります。人間に温かさを感じ、人の考え方や価値観にふれ、妄想癖を治し、自分の世界にこもらずもっと視野を広げましょう。現実に喜びや達成感を感じることの方が、これから先ずっと楽しく生きられますよ。